2011年05月23日 22:27 ニュース『もんじゅ 落下装置回収作業へ』


☆ もんじゅ、保安検査を開始 落下装置引き抜き作業へ

 日本原子力研究開発機構は24日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器内に落下した炉内中継装置の引き抜きに向けた本格作業に着手する。経済産業省原子力安全・保安院が23日、もんじゅに対する保安検査を始め、作業手順に問題はなく原子炉の安全が担保されると確認。回収作業入りを認めた。同装置本体は6月中旬に引き抜く見通し。

 初日の検査を終えて記者会見した保安院の原山正明新型炉規制室長は「回収作業は、保安規定に基づく特別な保全計画で行われる。炉内に空気を混入させない対策や重量物の落下防止を中心に文書や現場で確認した。いつ地震が起きるか分からず、早く抜いた方がいい」と説明した。

 同装置は直径46センチ、高さ12メートルの円筒状で重さ約3・3トン。内部に燃料を通す案内管が外側と内側の二重になっている。外側は2本の筒をピンでつなぎ合わせた構造だが、落下の衝撃で継ぎ目が変形して上ぶたの穴に引っ掛かるため、「スリーブ」と呼ばれる同容器上ぶたの一部(約3・6トン)と一体で引き抜く。

 原子力機構は24日、まず原子炉容器内のナトリウムが空気に触れないように外気を遮断する特殊な器具で同装置を覆う作業に入る。

 その後、炉上部の案内筒など構造物を撤去。同装置の案内管の継ぎ目から下の部分が落ちないように、管の内側に長さ約11メートルの器具を入れて支えをする。

 同装置本体の引き抜きに当たっては、スリーブにつり下げる器具をボルト4本で接続し、一体的に引き抜く。作業には十数時間かかるという。原山室長は「案内筒の撤去や引き抜き時は立ち会って確認していく」としている。引き抜きを終えれば、今秋には復旧作業を完了させたい考え。

 一方、保安検査は6月3日まで行われ、非常用ディーゼル発電機の故障原因の分析などを行う。

 2011年5月23日 午後 8時14分

※ 意見

作業のリスクは莫大だ。

だが、次のステップに進むためには、避けては通れぬ道である。

この件は、高度原子力推進派・非原発推進派が、必要なプロセスとしている。

勿論、低度原子力推進派・原発推進派は、間違いを繰り返すために、それを望んでいる。

我々は、世界に嘲笑される、出来損ないの失敗作が、このまま野ざらしにされぬよう、
厳格たる処分が出来るよう、このプロセスの成功を期待しよう。




現段階の高速増殖原型炉もんじゅの完成度では、高速増殖炉が使えるのは、一世紀程度先となる。

その頃には、技術そのものが腐乱し、異臭が漂っている。

現時点で、より効率的な技術を、獲得している国家がある事を考察すると、
これに携わる専門家は、劣悪な金食い虫でしかない。

このような、恥知らずのスクラップが、地上から淘汰される事を切に願う。




それにしても、度重なる人災に、開いた口がふさがらぬ。

以下は、福島第一原発を中心に、それに関し記載している。

☆ 完全な人災だ。想像を超えたのは、東京電力の危機管理能力の低さである。(改良版)

以下では、原子力関連施設における、様々な問題を紹介している。

☆ 過去の問題を例に、福島原発の状況を考察してみよう。




次世代には、より美しい日本を継承したい。

それは、多くの大人が抱く想いである。

だが、都合優先主義が齎す、腐り果てた精神が、日本を大汚染してしまった。

そう、現実的・経済的と見せかけた判断は、必然的な後押しを計算した、愚図な選択にすぎなかった。

それは、誰にでも出来る事である。

このまま進めば、全てが手遅れになった段階で、仕方なく正当な決断をする破目となる。

その遥か前に、我々は冷静な考察により、聡明な行動を実施し、潮流を変える必要がある。

愛すべき存在から派生する、かけがえのない存在に、美しい世界を見せられるよう、賢明な歩みを進めよう・・・。