2011年04月06日 16:06 ニュース『年間被ばく限度 引き上げ検討』


☆ 年間の被曝限度量、引き上げを検討 原子力安全委

2011年4月5日22時21分

 原子力安全委員会は5日、放射線量の高い地域の住民の年間被曝(ひばく)限度量について、現在の1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げるべきか検討を始めた。放射線の放出が長引き、「長く生活する観点で考えないといけない」とし、現実路線への見直しを検討する。

 会見した代谷誠治委員は「防災対策での退避は通常、短期間を想定している」と指摘。すでに数週間に及ぶ退避や避難の考え方について、政府から見直しを検討するよう相談されていることを明らかにした。

 原発から半径30キロ圏外の福島県浪江町の観測地点で放射線量の積算値が上昇している。先月23日から今月3日までの積算値は10.3ミリシーベルトになった。日本では人が年間に受ける被曝限度量は現在、一律1ミリシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告では、緊急事故後の復旧時は1~20ミリシーベルトを目標としている。

※ 意見

考えが、世界と逆行していますね。

各国は、極限まで被曝を抑えろと、注意喚起をしています。

★ 年齢別 何ベクレル摂取したら、1mSvになるのか?

★ ドイツ放射線防護協会より 日本における放射線リスク最小化のための提言

題目のニュースの数値が適用された場合、将来健康被害が発生しても、責任を取らずに済む計略があります。

以下の予測が出た事で、政府は焦っているのでしょうね。

★ 原発事故による癌患者の増大は40万人以上―ECCR予測

2011年 4月 5日

 福島第一原発事故の事態収拾のめどが全く立たず、放射性物質を放出し続けている現状では、この事故による健康被害の予測をするのは時期尚早の感もあるが、欧州の放射線リスク委員会は早くも、この事故による癌発症リスクの増大予測を発表した。

http://www.llrc.org/

 放射線リスクに関する欧州委員会(ECRR)のクリス・バズビー科学部長は3月30日、福島第一原発事故による癌発症の予測を発表した。この予測は、国際原子力機関(IAEA)と日本の公式サイトの発表したデータに基づき、2つのモデルを使用して計算したものである。

 第1の「トンデル」モデルは、チェルノブイリ事故から10年間のスウェーデン北部における癌の発症率を検証したマーティン・トンデルの慎重な研究に基づいている。このモデルによれば、今後も人々が避難せず住み続けたと仮定すれば、福島第一原発から100キロ圏内(人口330万人)では、今後10年間に事故前よりも66%癌の発症率が増大し、10万3329人が余分に癌を発症すると予測されている。また、事故現場から100キロから200キロの圏内(人口780万人)では、今後10年間に12万894人が事故が起きなかった場合よりも余分に癌を発症すると予測されている。つまり、福島第一原発から200キロ圏内では、今後10年間で22万4223人が余分に癌を発症すると予測されている。

 第2のモデルは、様々な放射性核種の生体系における様々な行動様式に基づき、ECRRが助言した様々な要因を考慮に入れたものである。このモデルによれば、今後50年間に、100キロ圏内では19万1986人、100キロ~200キロ圏内では22万4623人、合計で41万6619人(計算が10人合わないが、元の記事の数値をそのまま示す)が余分に癌を発症し、そのうち約半数の20万8310人は今後10年間で癌を発症すると予測されている。つまり、2つのモデルの間には今後10年間の癌発症予測について大まかな一致が見られる。

 以上、次の記事を参考にしました。

417,000 cancers forecast for Fukushima 200 km contamination zone by 2061

http://www.llrc.org/

 ただし、これはあくまでも3月下旬までにIAEAと日本が公表した数値を基にした数値であり、放出される放射線量は現在も今後も増大し続けるわけだから、最終的な予測値はこれを大幅に上回ることは確実である。




思う所があり、以下の日記を記載しました。

☆ 日本のデッドライン

☆ 我々は、必然が生み出した、不自然な状況にいる事を忘れてはいけない。

地震で命を奪われた方々は、家族の安否を考えていたでしょう。

瓦礫で体を打ちひしがれようとも、津波に流され体がズタズタになろうとも、家族の無事を願っていたでしょう。

意識を失うその瞬間まで、家族の心配をしていたはずです。

なのに、政府は亡くなられた方々の想いを裏切り、残された方々の未来を奪いかねない判断をしています。

民主党には、その想いの重さを受け止め、人として良心ある対応をして頂きたい。