2011年05月20日 02:24 ニュース『原発作業へ「リタイア組」志願』


☆ 原発事故作業へ経験生かして…退職後の高齢技術者130人志願

 「僕たちリタイア組がやるしかない」。福島第1原発の事故対応の長期化が予想される中、元技術者の山田恭暉さん(72)が発起人となって、収束作業に当たる「行動隊」結成を呼び掛けている。建屋での作業も念頭に置いているが、既に約130人が参加を表明しているという。

山田さんは東大工学部を卒業後、住友金属工業で勤務し、プラント建設などに従事。原子力に関する知識もあり、事故が深刻な事態に至ることはすぐに分かったという。

 「ロボットを遠隔操作しても、最後には人間の目と手でしかできない大事な仕事が残る。高い放射線量の中で若い人がやったら、子供ができなくなる危険性もある。被ばくの影響が比較的少なく、技術も分かる僕たちのような退役組こそ適任と考えた」と語る。

 山田さんは4月上旬、友人や元同僚らにメール500通、手紙2000通を送った。ホームページも立ち上げ、「次の世代に負の遺産を残さないため」として、原則60歳以上で現場作業に耐えられる体力、経験を条件に志願者を募った。

 東大名誉教授、元自衛官、大型クレーン運転手、元溶接工、とび職など多彩な人材が名乗りを上げた。通訳の佐々木和子さん(72)は「何かできないか考えていたら、山田さんが声を上げたので飛びつきました。最初は断られたけれど、女性でもできることはあるはず」と話す。

 東京電力が収束の計画を作り、協力企業やその下請けなどに実際の作業を頼る現状は、山田さんの目には心もとなく映る。原発安定化への作業を、政府主導の「国家プロジェクト」に格上げするよう提唱、与党の国会議員に働き掛けてもいる。

 政府や東電から行動隊の計画が認められれば、実際の作業に備えて、防護服などを着用しての訓練に入りたい考え。

 2011年5月19日 19時43分

※ 意見

気高いと感じる。

だが、日本政府・東京電力による過失の、犠牲にならないで頂きたい。

以下で、福島第一原発での事故が、確固たる人災だった事を、稚拙ながらも紹介している。

☆ 完全な人災だ。想像を超えたのは、東京電力の危機管理能力の低さである。(改良版)

私が懸念を示すのは、人生の先輩たる方々が、日本政府・東京電力の後始末のため、被曝をしてしまう事である。

現場に赴く意思を表明して下さった事には、深く感謝をせねばなるまい。

小出 裕章さんが、メンバーに含まれるとの事で、十分な情報を事前に共有し、現場へ赴かれると推察する。

それでも、方々を修羅場に送る事に、大きな抵抗を感じてしまうのだ。




私は、十分な報酬が頂けるのであれば、被曝量を厳密に調整しての、現場での従事は承諾する。

だが、既存の仕事がある限り、己から望んで行く事はない。

工程表が、IAEAに評価させるためは勿論、打つ手がない事を誤魔化す、被曝パフォーマンスを強いられる内容だった。

絶対に不可能だと、確信がある作業ならば、私は拒絶する。




方々が、現場に投入されるのであれば、有効な手段のための武運を祈る。

しかし、参加出来る可能性は、非常に低いとされている。

小出 裕章さんも、それについてラジオで言及されていた。

日本政府・東京電力のスタッフが、有効策が一切ないと仰っていたが、打開の道は切り開くモノである。

諦めぬ者には、必ずチャンスが舞い降りる。

それを信じ、邁進して頂きたい。