雷火の小説はスコラから発行されているので、もちろん絶版です。
発行部数が少なかったのか、購入する人が少なかったのか、
それとも古本屋に売る人が少ないのか、とにかくどこを探しても見つからない!
精根尽き果て、枕を濡らし一人いじけていたそんなある日…
小説を送りましょうかという有難いメールを頂いてしまいました。
そのお言葉に甘えて、小説の1、2巻を送って頂きました。
本当に有難う御座いました!

とても嬉しかったので、読んだ感想を書いてみたり。
お暇な時にでも読んでやって下さいませ。

 

▼小説第1巻感想▼

表紙を見た妹が発した言葉は「ライカ、スコップ持ってる」でした。
ばかー!剣でしょーがアレは!そんな事言うからスコップにしか見えなくなっちゃったじゃないかァ!!(笑)

えー、1巻を読んだ感想ですが…キジノヒコが漫画以上に情けないような気が。
「しまったァ」がいけなかったのではないかと…。
…って、スミマセン、いきなりの感想がこんなので。最近は私の中でキジノヒコの株も上がってきたんですよ、ホントに。

漫画の冒頭で、ライカがウツキに「やたらと術を使うな」と言われていた術は「高翔びの術」と言うのか。なるほど。
ライカが新しい事や常識外れな事を最初にやって、それをオタジが真似する。そしてウツキが最後に参加、という部分も漫画では描かれていなかったので、読んでいてやたらワクワクしてました。
熊鬼山の標高とか、そういう細かい設定も小説には書かれてあるので、雷火の世界をさらに深く知るには良いですね。漫画を読んだ後に小説を読むのが一番良いのかもしれません。

そういえば私が雷火を読み始める時の環境って、なんだか恵まれてたなぁ。
無駄に雷火についての知識も無かったし、雷火という作品を一から純粋に楽しめて…。こんなにハマって好きになった作品は今まで無かったのでは。
DX版→普及版→凍結版と、発行された順番にも読めたし。少なくとも私は、最高の読み方が出来たんじゃないかと思ってます。

タキが他の子供たちとコオロギ相撲をしている場面の描写も好きです。
早い話が、のんびりほのぼのな話が好きだという事で。

5人も入るといっぱいで窮屈になってしまうススキの原の洞穴で、剣を振っては危ないんじゃないですか、ライカさん(そういうツッコミはいいって)
あと、張政の「僧莎訶」のセリフには“!”を付けてみたくなります。
…って、ホントどうでもいい事書いちゃってますね。これは感想と言える代物なんでしょうか。
とりあえず、1巻の感想はこれにて終了です。

2巻の感想はまた後日という事で。
それでは、読んで下さって有難う御座いました。

 

▼小説第2巻感想▼

登場人物も増えて、紹介のスペースがさらに狭そうに…って、何故卑弥呼の紹介が2巻からしか無いんだろう?
そして、1巻では下の方で紹介されていたキジノヒコが、2巻では真ん中あたりまで追い上げて(?)きている所に、キジノヒコのその燃ゆる闘志を垣間見(以下略)
そういえば…。卑弥呼の前に女王の座にいたというオババ、名前があっても良さそうなのにどうして「オババ」と呼ばれているんだろう。長く生きすぎて、自分の名前を忘れちゃったとか?

登場人物紹介を読んでいて気になる事が沢山あったので、ついついそこを語ってしまいましたが…。
それでは、小説の感想いきます。

ライカが3匹の馬を拾ってくる場面は、小説版のほうがいかにもライカらしくって好きです。
漫画版でのそのあたりのライカは、なんだかもうヒメキコソに似てきたような気が…しません?落ち付いてきちゃって…。ね、ホラ。(←必死に同意を求めてる・笑)

1巻では拝む事が出来なかったイキナメが描かれている挿絵も、2巻では見る事が出来て満足です。イキナメ好きな私にとって、そこはもっとも重要なポイントなのです。このまま出てこなかったらどうしようかと思っちゃいましたよー。

小説版ではオタジが壱与の真似をしているので、ウツキのお茶目度がかなりダウンしてますね。
さらにはオタジが牢屋の格子を噛む場面でも、オタジの歯は欠けることが無いのでおマヌケ度がダウン。いや、オタジが壱与の真似をしているので±0ですね(笑)

それにしても、オババがライカの精気を奪おうとする場面は、官能小説でも読んでいるかのような錯覚に見舞われました。文章で見ると、余計生々しいような…(笑)

雷火の小説第2巻は山童事件を解決した辺りで終わってますが、3巻でどのように完結しているんでしょうか。
「これからもライカの挑戦は続く」系の終わり方なのか、それとも途中は物凄く省略されて、漫画通りに終わるのか…。
ああ、3巻が読みたい!3巻レアすぎ!
と、こんな感じで第2巻の感想はお終いです。毎度ながらおかしな感想文でしたが、楽しんで頂ければ幸いで御座います。

それでは、読んで下さって有難う……














え?あとがきの感想も晒せと?ハイ、分かりました。

イキナメさまのトカゲのような長い舌で云々…という文、私も読んだ瞬間、正直言ってビックリしました。
そして、私はまだまだヒヨッコだなぁ、と思わされました。
本当…ヒヨッコファンですよ、私は…
私も頑張らなきゃ。想像しなきゃ。

なッ、舐め…なな、舐めーッ!!









…やっぱり恥ずかしい…(照)

 

▼小説第3巻感想▼

3巻さんいらっしゃい、よく来てくれたね…(感涙)
ささ、そこの座布団にお座りなさいな。お茶菓子も沢山用意しておいたから、ゆっくりして行ってね。ってか、むしろずっとココに居てくれ――!!!

…嬉しさのあまり、つい無意味に3巻と戯れてしまいました。ではでは、ストーリー展開が一番気になる最終巻、第3巻の感想にいきたいと思いますッ!

3巻の表紙は、爽やかに微笑む上半身裸のライカ!え?爽やかと言うよりニヒルな笑いなのかしら?とにかく笑ってます。
表紙ッから露出度が高いなー等と思っていたらアナタ(誰)、カラー口絵が2枚とも素っ裸イラストでした。なな、なんか後光差してるしー!!お子様には刺激が強すぎるわー!!(何を今更)
でもライカと壱与はやっぱ良いなーv

3巻はウツキとオタジ達が狗奴国へと偵察に行く場面から始まります。そしてウツキは狗奴国で捕らえられてしまうワケですが…
拷問シーンの挿絵といいカラー口絵といい、アンタどんな小説読んでんのよとあらぬ誤解をされそうなので、なかなか人前では読めません。ひっそりこっそり読むのが吉かも。

どういう話の進み方になるのか気になっていましたが、ほぼ漫画通りに進んでおりました。公孫一族七人衆も出てきて一安心。

しかし、リンが出てこない…。

ああなんてこと。イブキ、クダリ、ニブ達でさえ名前付きで登場しているというのに…。
張政の身代わりになったラトウも、漫画よりさらに影が薄い存在に。
実はラトウが張政になりすましていた!という記述も無し。なんか不憫でした。

小説では五房の行イベントは無く、剣を振り上げたライカに落雷して意識を失い、そして謎の声が聞こえて自分は狗奴国の皇子だという事を受け入れる…という感じに短縮されているのですが、その辺りはかなりシナリオが漫画と違っていてビックリしました。
小説のラストは、ヒメキコソとライカが沢山の兵を率いて邪馬台国へと馬を走らせるという場面で終了。
カラー口絵にあのイラストがあったものだから、漫画と同じ終わり方をしているのかと期待していましたが、見事に違いました、という事です。
寺島先生のあとがきも無いー!あとがきも楽しみにしてたんです…。

できることなら最後まで読んでみたかったなー、なんて私は思ってます。
かなり続きが気になる終わり方ではありますが、雷火は漫画があるので問題は無いでしょうね。

小説版雷火の感想は、これにて終了で御座います。
読んで下さった方々、そして小説を送って下さった方、本当に感謝しております。有難う御座いました!