2011年04月15日 20:15

ニュース『3号機格納容器内の温度262度に(3日間で100度ほど上昇) 上昇続く』


☆ 3号機格納容器内の温度262度に 上昇続く

 福島第一原発の3号機で、原子炉の格納容器内の温度が上昇し続けている。

 12日には166度だったのが、15日朝には262度に上がっていることが確認された。

 安全に運転可能な設計上の上限は300度とされている。

 3号機の格納容器内の気体の温度は、15日朝までの3日間で100度ほど上昇したことになる。

 さらに、格納容器の内部で燃料棒が収められている、圧力容器の表面温度も少し上がっている。

 こうした温度上昇の原因はまだ把握できていない。

 東京電力では、温度上昇を示しているのが、格納容器の一部分に限られていることを根拠に、温度を測る機器が故障している可能性もあるとみている。

 現状、圧力容器が安全に運転可能な上限の300度を超えていない事から、原子力安全・保安院は『今のところ、安全上の問題はない』と説明している。

 2011/04/15 11:51

※ 意見

以下の画像を参照して頂ければ、損傷の度合いが計り知れないと推察出来ます。

それなのに、安全に運転可能な上限と、対比をされても・・・。

原発資料

原発資料

原発資料




今月の頭に、以下のニュースが出ています。

☆ 福島原発1~3号機「圧力容器」損傷濃厚 「5重の壁」すべて破損

 深刻な状況が続く東京電力福島第1原子力発電所の1~3号機で、放射性物質(放射能)を閉じ込める最も頑丈な要の「原子炉圧力容器」が損傷し、高濃度の汚染水が漏出している可能性が高まっている。これで「5重の壁」と呼ばれる防護がすべて破られ、原発の安全性と信頼性も根底から崩れた。大量の汚染水の排出・回収に加え、安定化のカギとなる冷却機能の復旧に重大な障害となるのは避けられない。

大量の汚染水

 「たまり水の放射性ヨウ素の濃度からみれば、原子炉(圧力容器)内から漏れているとしか考えられず、原子炉が何らかの損傷を受けているはずだ」

 九州大の工藤和彦特任教授(原子炉工学)は、圧力容器内の気圧が1気圧程度で推移しているデータも挙げ、気密性を失っていると指摘する。

 これまで放射能漏れについて、圧力容器内の圧力上昇を防ぐため、外側の格納容器内に放射性物質を含む蒸気を放出。蒸気の状態や冷やされて水に戻った状態で、格納容器の外部に漏出したとの見方が強かった。

 しかし、大量の汚染水の存在で、水が直接漏れ出していると考えざるを得なくなり、原子力安全委員会も「程度は違うが、1~3号機(の圧力容器)が損傷している」との見解に転じた。

 ではどこが損傷しているのか。元IAEA(国際原子力機関)事務次長の町末男氏は、「下から制御棒を挿入する部分の溶接に、地震の揺れでひび割れが発生した可能性がある」と推定する。

 東京電力によると、震災時の揺れは、データのある3号機で耐震設計の想定を15%上回った。

 この揺れでひびが入り、その後の余震や高熱の燃料棒の影響で広がった可能性がある。

修復は不可能

 一方、「全炉心溶融」(メルトダウン)で溶け落ちた燃料棒の熱で原子炉に穴が開いた可能性について、経済産業省原子力安全・保安院は「圧力が保たれており、あり得ない」と否定する。

 だが事態は深刻だ。高濃度の水と強い放射線量で修復はほぼ不可能。圧力容器への冷却水の注入を続ける限り、汚染水は増え続ける。

 水を循環させる抜本的な冷却システムを復旧させても、損傷度合いによっては容器内を水で満たすことができない恐れがある。

最後の砦まで

 原発は、「5重の壁」による放射能の閉じ込め機能を安全の大前提としてきた。だが、内側のウラン燃料を閉じ込めるペレットとそれを覆う被覆管は、水による冷却機能の喪失で一部溶融。外側の建屋は水素爆発などで吹き飛んだ。格納容器も、それにつながる圧力抑制室や配管が損傷したとみられる。

 圧力容器は厚さ16センチの鋼鉄製で1200度までの高熱に耐えられる最後の砦(とりで)。その損傷はこれまでの原子力政策が根底から崩れ、信頼回復がさらに遠のいたことを意味する。




既に、安全と断言可能な、根拠を損失しています。

この状況下では、『事態を重く受け止め、注意深く見守り、対応して行く。』と述べるべきです。

何より、三号機はプルサーマルです。




☆ 外国なぜ続々避難?福島3号機は猛毒プルサーマル

 なぜアメリカをはじめイギリス、オーストラリア、韓国まで福島原発80キロ圏外へ自国民の避難勧告を出したのか。なぜ各国政府は大使館の一時閉鎖に踏み切ったのか。なぜ燃料棒が露出していて最も危険といわれた4号機でなく3号機が「限界」(北沢防衛相)だったのか。

 政府や東京電力の情報に不信が募るなか、18日(2001年3月)の放送で理由の一つと思われる答えが出てきた。

 プルトニウム混ぜたMOX燃料で運転

 コメンテーターのショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)が、澤田哲生(東京工業大助教授)に向けてこんな質問をした。

 「福島第1原発の1号機、2号機と違って、3号機はプルサーマル利用じゃないですか。昨年10月から動き始めた」
サーマルでなくても)中でプルトニウムのようなり、似たような状態になっている」


 これに澤田は次のように答えた。

 「たしかにそうなんですよ。(3号機の)プルサーマルは炉心の中に燃料集合体が数百本あるが、その3分の1にMOX燃料というプルサーマルを最初から混ぜたものを使っている。1、2号機はプルサーマルじゃないんですが、実は運転している間に自然にプルトニウムが溜まっていく。最初からプルトニウムを入れたのがプルサーマルで、(プル  より危険な中性子を大量発生

 小倉智昭キャスターはここで「難しい話になるとわれわれはわからない」と話の腰を折ってしまったが、MOX燃料使用となると「難しい」では済まされない。

 地震発生で福島原発で事故が発生した先週11日付の米紙「ニューヨークタイムズ」は、懸念材料としていち早く「日本の原発の中にはMOX燃料を使用しているものがある。今回の原子炉がこのタイプであれば、放出する蒸気はより有害なものになる可能性がある」と指摘していたという。

 MOX燃料は通常のウラン燃料と比べ、放射能、とくに中性子が著しく高く、ウラン燃料より危険度ははるかに高いといわれている。中性子は金属やコンクリートでも簡単に通り抜ける。

 海外でも「政府・東電が一般市民を誤った方向に導いている」と批判が高まっている。一刻も早く、きちっと情報開示し、打開策を分かりやすく説明すべきではないか。





福島第一原発は、世界初の大規模なプルサーマル発電事故として、世界各国から注目されている。

以下の状況は、海外の方々にとって、絶望的な危機だった。




☆ 福島第一原発正門で中性子線検出、3号機からか

 東電は15日未明、14日午後9時ごろ、福島第一原発の正門で中性子線を検出したと発表した。

 放射線量は不明だが、14日午前に水素爆発を起こした同原発3号機の燃料から出た可能性があるとしている。

(2011年3月15日03時30分 読売新聞)




☆ 中性子線検出、12~14日に13回

 東京電力は23日、東電福島第一原発の原子炉建屋の約1・5キロ・メートル西にある正門付近で、これまでに2回だけ計測されたとしていた中性子線が、12~14日に計13回検出されていた、と発表した。

 観測データの計算ミスで見落としていたという。

 中性子は検出限界に近い微弱な量だった。東電は、「中性子は、(核燃料の)ウランなど重金属から発生した可能性がある。現在は測定限界以下で、ただちにリスクはない。監視を強化したい」としている。

(2011年3月23日13時10分 読売新聞)




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☆ MOX燃料の問題点

ウラン燃料に比べ放射能が高く、ウラン中にプルトニウムを混合させるため融点が低い。

また、熱伝導度がウラン燃料よりも低いため、燃料温度が高くなりやすい。

さらに、FPガスとアルファ線の放出が多いため、燃料棒内の圧力が高い。

一号機・二号機はプルサーマルではないが、運転によりプルトニウムが蓄積されている。

結果、一号機・二号機も非常に危険な存在である。

東京電力は、3号機の燃料集合体548個のうち32個をMOXとしている。

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☆ プルトニウムの危険性

毒性についてはウランに準じているが、それよりも遥かに少ない量で放射線障害が発生する。

プルトニウムの急性毒性による半数致死量(投与した対象の半数が死亡する)は、
経口摂取で32g・吸入摂取で13mgとされている。

プルトニウムは、人類が初めて作り出した放射性核種であり、
かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性を持つ。

また、プルトニウム1gで、50万人が肺癌になると言われている。

プルトニウムは、毒性の強さが問題である。

そもそも、性質により放射線値は低く計測される。

プルトニウムが自然界に飛散したというのは、破滅に近いと捉えるべきだろう。

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☆ 中性子線による人体への影響

中性子線を浴びると細胞が破壊され、細胞分裂が停止する。

我々の肉体は、絶えず細胞更新を行っている。

中性子を浴びると、それが出来なくなり、細胞更新の早い部分から肉体が崩壊し、最悪の場合は死へと至る。

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☆ 三号機に対する憶測

世界初のプルサーマル原発事故は、世界を震撼させた・・・。

下手をすれば、三号機の燃料プールが、飛散した可能性がある。

その被害は、人類が未だ嘗て経験した事がない。

そのため、どれだけの実害が発生するか 政府・東電・専門家すら想像がつかない状態だ。

故に、近隣住民を隔離しておきたい、様々な思惑があるのではと感じてしまう。

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