2011年03月29日 10:13 大切な者がいる場合の、放射線の捉え方。倍率で考えろ!
人間は、DNAのオールインワン・パッケージである。
個体により、強度の差は激しく、堅牢な者がいれば、脆弱な者もいる。
要は、個人・年齢の差で、極めて影響を受けやすい者がいるのだ。
放射線は、DNA鎖の切断や、塩基への障害を起こす。
そのダメージが大きい場合、修復が不可能となる場合がある。
また、修復に誤りが発生すると、突然変異やガンの原因となる。
そもそも、通常時の影響でさえ、それらを引き起こすのだ。
それを考えれば、放射線の影響が二倍となれば、純粋にそのリスクが二倍になったと考えるべきだろう。
要は、数値ばかりに囚われていると、その本質が分からなくなる。
通常の何倍の影響を受けるかを前提としなければ、真実が見えてこない。
何より、我々に示される、数値による影響の度合いは、想像の次元でしかない。
そう、あてにならないのだ。
プルトニウムに関しても、極めて微量で人体に影響を与える。
これは、既知の毒物で最悪の存在だ。
プルトニウムに関しては、名前が出た時点で、生命の危機を感じるべきだろう。
大気圏核実験は、人類に確実な苦しみを齎した。
それを、忘れてはいけない・・・。
しかし、多くの人々は社会の歯車となり、そこから抜け出す事は容易ではない。
また、抜け出したとして、行き場があるかどうかも不安である。
それをいい事に、多くの者が地獄を見せられた。
だが、仕方がない事だ・・・。
人は、それほど自由にも、器用にも生きられない。
そう、大切な者を守るため、最低限の事しか出来ないのだ。
では、せめてその最小限の事を、最大限の力で行おう。
日本は、アメリカ合衆国からの助け船を断った。
それにより、ロシアに助けを求める事は出来ない。
そもそも、ロシアからの支援も断ったのだ・・・。
フランスは、安全に運用するノウハウがあっても、緊急時の封じ込めに関するノウハウは乏しい。
我々は、これから一定の覚悟を持って、事態を見つめなければならない。
これは、日本国民全員が、持つべき覚悟である。
経済破綻・食糧危機・健康被害・・・。
あらゆる闇が、この小さな国を侵食して行く可能性が、現状では果てしなく高い。
それでも、我々は生きなければならない。
使用済み核燃料がある時点で、引き返す事は出来ぬ。